最終節・私の自己破産 [きっかけ]
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前回ブログに書いたように、毎月がギリギリの状態から混乱現場により、全く資金が回らなくなりました
しかし、その時日本は不況の最中で日本全体が不況にあえいでいるので、政府は「セーフティーネット」や「金融円滑法案」等をドンドン打ち出し、資金が借入しやすいようにしていました。
税理士に苦しい現状を相談すると
「今はこういった制度があるから、借りればいいんじゃない?」
といった返答。
今から思えば、この人は顧問先の事本気で考えてるのか!?報酬泥棒!と怒りさえ覚える。
結果、保証協会を利用して融資を受ける事は出来ました。
もう、一寸先しか見えてないんですよね
でも、少し回復したとしても固定費が上がるだけです。
だって、毎月の仕事とこなせる量には限りがあります。
人を雇ったり、外注にすると費用がかかるので出来ない
↓
自分でしよう
↓
朝早くから夜遅くまで仕事
↓
サイクルが早くならない
もう悪循環です。
毎日【入金】と【出金】の事ばかり考えていました。
例えば、月末に入金があっても5日とか10日には引き落としであっという間に無くなってしまいます
100万位のお金もあっという間でした。
税理士に相談しても
「そんなものですよ。」
もうこの人知らねぇ〜
引き落としが出来ない時もありました。
引き落としが出来なかった時には、毎日朝晩に電話がかかってきます。
銀行からは呼び出しがかかり、リスケジュールについて考えてはどうですかと言われました。
融資時はあんなに和やかだった人が、結構キツめの顔をして
成績にひびくんでしょうね…ごめんなさいね
妻とはほぼ毎日ケンカしてました。
私の事を
「あの時は毎日鬼のような顔をしていた」
と言っています
子供の寝顔を見て涙を流した事もありますし、死にたくなった時もあります。
そんな時間を1年近く続けていたある日曜日、DVDを見ていたら必死に働いているお父さんと友人の会話が映し出されました。
「今、遅くなっても頑張って5年後には子供と遊べるようにするんだ!」
といっているお父さんに、友人が
「5年後には子供はもう子供じゃないよ」
と言うと、何も言えない父親がそこにいました。
その時に、「もう辞めよう」
と決心しました。
早速友人の紹介で弁護士のところに行きました。
費用がないので法テラスの制度を利用し、自己破産の申請をしました。
もう、朝晩の電話や配達記録等の郵便物は来なくなりました。
債権者集会もありましたが、誰も来ていません。
「個人の自己破産はそんなものですよ」
と弁護士は言っていました。
その後、免責決定を受け私は自己破産者となりました。
寄って来ていた人は疎遠になりました。まさしく「金の切れ目が縁の切れ目」
でも、それで良いと思います。
私は今回の事で学んだ事があります。それは
・自分1人の力では何も出来ないし、1人の力なんて限られている。
・自分に足らないところを認め、人に任せるようにしよう!
・お金では無く、夢や自分のしたい事で選ぶようにしよう!
・家族とは物では無く、思い出をたくさん作ろう!
失敗は誰にでもあると思います。
次にどう繋げるかが重要なのだと思います。
もし、破産を考えている人がいるなら伝えたい事があります。
破産は決して恥ずかしい事ではありません。日本は確かに失敗する人を保証人とかで徹底的に追いつめる制度になっています。
人に迷惑をかける事もあります。白い目で見る人もいます。
でも、それによって何を得るのか、今後どうするのかを見て下さい。
未来を見て下さい。
あなたは小さい時から何をしたかったのかが見えてくると思います。
私が常日頃思っている言葉があります。
「同じ事をすると同じ未来しかない、今を変えると違う未来が待っている」
今、子供の参観には欠かさず行っています。仕事も新しい付き合い先は断って、知った仲の人だけの仕事を受注しています。お金で物事を決定しなくなりました。
売上は極端に減っていて細々と生活しています。
でも、幸せです
夢も持っています
がんばります
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